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そんな彼の死を偲ぶ時、偶然にもすごく重なるものを思い出しました。
それは、訃報の直前に読み終わった文庫、原田マハさんの「キネマの神様 ~The Name above the Title~」。
39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌の「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。 解説・片桐はいりわたしはこの本を、本屋さんのオススメコーナーで見つけました。“映画ブログ”“編集部”という部分にピーーーンとブロガーとしてのアンテナが反応!絶対読みたい♥ってなって即決購入でした。意外とないんですよね、映画ってのに関わる作品って。それもこれは、映画配給や映画館、映画ブログといった、わたしたちと映画を結ぶ、一番近い部分。だからこそ、すっごく魅力的に思えたのです。
読書感想文とかは苦手だし、気づかないうちにネタバレしちゃってそうなので、事細かには書かないようにします。また、わたし自身がそうなように、本を読み始めるときに帯の文章だけでその作品に入ってほしいって思いがあります。あんまり知りすぎると、面白くないし。作品の捉え方は人それぞれですもんね~。
・・でも、もしあなたが映画鑑賞が大好き、映画館という空間が落ち着く、いやー映画はまだまだ初心者だって人でも、これを読めば「映画ってすごくステキなもの」ってことを改めて実感できるはずです♥
また、映画館の存在価値にも気づくはず。今の時代、ディスクの普及で、映画館で観ずにあとでレンタルでいいやって人は多いです。(もちろんわたしもレンタルかなりします!)でも、作品の中で、
『莫大なお金と時間、情熱と持てる力の全て。映画人は人生を賭けて映画を送り出している。スクリーンに広がる世界に観客をどれだけ引きこめるか。それこそがもっとも重要な結果なのだ。DVDで観ればいいや、と思われるような映画を作りたい映画人がいるものか。』(原文引用)というセリフがあります。どうですか?わたし、これには本当に、うわぁ~ってなりました。そう、「キネマの神様」は“映画という媒体”を改めて考え直すチャンスをいっぱい与えてくれるんです。ぜひ読んでみてください♥
P.S.じゃあなぜわたしは映画評論家、ロジャー・エバートのことを書いたのか?
ふふふ~この本を読んでからのお楽しみですよ。笑